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​ご挨拶

この度、田端楽友協会が、声楽研究会TERAKOYA「唱歌村塾(しょうかそんじゅく)」を開講することになり、その塾長(手習師匠)を任されることになりました。

名前は恐れ多くも、私の同郷の吉田松陰先生の塾「松下村塾」にあやかってつけさせて頂きました。自由闊達に刺激し合う場所になるようにと思いを込めての命名です。

声楽曲、声楽に対する皆さんの問題の解消や興味を広げて想像力を養って行く場所です。

対象は歌を勉強している方、興味を持っている方、ピアノ伴奏をされている方々です。発声を含めて、楽譜の読み方、表現の仕方、音楽の作り方など歌に関することを皆さんと学んでいきたいと思います。

 

声楽曲は、他の器楽曲にはない「歌詞(言葉)」という特別な情報源が加わっています。18世紀、19世紀の作曲家はその「言葉」、「文学」に感化され、彩りも鮮やかな音楽へと発展させていきました。歌を歌うという事は、作曲家、詩人、もしくは台本作家が伝えたかったものを声で表現しなくてはなりません。歌詞に書かれている事柄、情景や感情を、時に身振り手振りを含めて、その状況を音として表現しなくてはいけません。それをピアニストなどのパートナーは言葉をより鮮やかに表現するように支えてくるようになりました。

 

歌を「気持ちよく歌いたい」、それは誰でも思う事です。しかし「いい声」って何でしょう?声の魅力も大切です。しかしそれだけが「歌唱」に与えられた魅力ではありません。声やピアノの音で表現したものを聴く人に共有してもらうところまでが歌唱表現です。

作曲家が残したメッセージ、「楽譜」を如何に読んでいくか、如何にしてヒントを見つけて行くか、そしてもう一人の主役、詩人が残した「言葉」の魅力や力を、作曲家はどのように音楽にしていったのか、その音楽の魅力は? そしてピアニストなどのパートナーとのコラボレーションの作り方に至るまでの意識が求められます。皆さんの音楽を作る為に必要な想像力を磨き養うお力になれればと思います。

 

ここで学んで頂きたいのは、皆さんが歌いたい曲を「如何にすればより具体的に表現することができるか?」、「それを表現するための発声のテクニック、並びに練習方法」です。そしてピアニストの方は、「如何にすれば歌い手をサポートし、かつピアノの表現力を拡げ、歌い手とより良い音楽を作る事ができるか?」です!

ご興味のある方は是非覗きに来てください。

出入りはいつも自由です。

2024年4月1日    

         河野克典

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