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​河野克典

​バリトン歌手

TERAKOYA唱歌村塾 塾長

河野克典「ミューズの子」

​プロフィール

東京藝術大学卒業、同大学院修了。1985年よりドイツ政府給費留学生としてミュンヘン国立音楽大学マイスタークラスに学ぶ。その後ウィーン国立歌劇場研究員となる。ジュネーブ国際音楽コンクール声楽部門第2位(1位なし)、ヘルトゲンボシュ国際声楽コンクール歌曲部門第1位、ザルツブルク市賞などの賞を受賞。ライン音楽祭、ザルツブ ルク音楽祭、アムステルダム・コンセルトヘボウ、そしてウィーン、リヨン、カリヤリ、サンフランシスコなどでのオペラをはじめ、ヨーロッパ、アメリカでのリサイタル、オーケストラ、そして宗教曲の公演にも数多く出演。

              

国内では、1995年5月にNHK交響楽団の定期演奏会に若杉弘氏の指揮でマーラーの「さすらう若人の歌」を歌いデビュー。そして東京都交響楽団、読売交響楽団、新日本フィル、日本フィルの在京のオーケストラをはじめ、札幌交響楽団、仙台フィルハーモニー交響楽団、名古屋市交響楽団、京都市交響楽団、大阪フィル、広島交響楽団、九州交響楽団など、国内のオーケストラの定期演奏会や「第9」のソリストとして、また大野和士氏の企画した東京フィルハーモニー交響楽団「オペラコンチェルタンテ・シリーズ」には数多く出演する。

 

オペラは新国立劇場オープニングシーズンのモーツアルト「魔笛」のパパゲーノ役をはじめ、「道化師」のトニオ、「フィデリオ」のドン・フェルナンド、「ラ・ボエーム」のショナール、そして西村朗作曲の「紫苑物語」の弓麻呂などを好演。また藤原歌劇団の公演「イル・カンピエッロ」の騎士アストルフィ、東京オペラプロデュース公演のシュトラウス作曲「無口な女」理髪師としても活躍している。 

リサイタルは1990年にソニー音楽芸術振興会主催の「Performance Today」でデビューリサイタルを三ツ石潤司氏のピアノで行い、その後97年に居を日本に移した秋に清水和音氏との共演により紀尾井ホールでリサイタル、1999年から2000年にかけてカザルスホールにてリサイタル・シリーズ「歌・三夜一夜物語」を横山幸雄、清水和音、小山実稚恵氏らのピアニストとの演奏を企画する。そして清水和音氏との「冬の旅」の再演を経て、01年秋の野平一郎氏との「白鳥の歌」、02年小林道夫氏との「冬の旅」へと続いた。03年から始めたリサイタル・シリーズ「新・歌物語」では、第2回「ヴォルフの世界」(ピアノ:野平一郎)で平成15年度芸術祭優秀賞を受賞し、第10回の最終章では「マーラーの世界」と題して日本初のオーケストラ歌曲によるリサイタルを沼尻竜典指揮、NHK交響楽団でサントリーホールにて行い成功させた。その後は新しいリサイタル・シリーズ「歌の旅」へと続けた。 

これまでに小澤征爾、大野和士、広上淳一、ケント・ナガノ、沼尻竜典、秋山和慶、小泉和裕、ユベール・スダーン、クルト・マズア、ガリー・ベルティーニ、エリアフ・インバル、ロジャー・ノリントン、ゲルト・アルブレヒト、オリバー・ナッセンの諸氏をはじめ内外の指揮者と数多く共演。

 

リサイタルで共演したピアニストは、ヴォルフラム・リーガー、エリック・シュナイダー、コンラート・リヒター、ノーマン・シェトラー、イェルク・デームス、清水和音、小山実稚恵、横山幸雄、沼尻竜典、野平一郎、三ツ石潤司、関本昌平、伊藤恵の諸氏をはじめ多くの若手演奏家とも共演している。またギターの福田進一氏との演奏や、ギター伴奏による「冬の旅」や、オーボエと歌だけの演奏(委嘱作曲:岩代太郎)などを行なっている。

 

朝日新聞社の「CD視聴室」の選者、文部科学省の教科用図書検定調査審議員(音楽)としても活動。横浜国立大学名誉教授。東京藝術大学等の非常勤講師として後進の指導にもあたっている。

​CD

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